読書という体験を、指先から変えていく。maf pinto 始まりのブックカバー

始まりは、一冊の本を「味わう」ための手触りから

読書という体験を、指先から変えていく

ふと、本を開く瞬間のことを考えます。 お気に入りの喫茶店で、あるいは静まり返った夜のベッドの上で。 著者が心血を注いで書き上げた言葉の海に潜り込むとき、僕たちの体はどこでその本と繋がっているだろう。

それは、視覚よりも先に「指先」だと思うんです。

僕が maf pintoを立ち上げ、一番最初に作ったのがこのブックカバーでした。もともと本を読むのが好きで、「自分のために、最高の読書時間を過ごせる相棒を作りたい」という、なかば趣味のような、ささやかな好奇心が始まりでした。

でも、このシンプルな一枚の革に込めた思いは、今振り返っても特別に熱いものがあります。


著者への敬意を、革に託して

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本は著者が命を削るようにして残した作品です。その作品を僕たちが受け取る時、その「場所」や「時間」、その日の「体調」によって、物語の入り方は変わってしまいます。

雨の日の静かな読書と、晴れた公園での読書。 その環境の全てを僕が変えることはできないけれど、本を持つ「手の感触」だけは、このブックカバーで変えることができる。

カサついた紙の質感もいいけれど、しっとりと吸い付くような革の感触があれば、物語の中へもっと深く、もっと心地よく沈んでいけるはず。そう信じて、素材選びには一切の妥協を捨てました。


トスカーナから届いた、呼吸するレザー

選んだのは、イタリア・トスカーナ地方のタンナーで、古くから伝わる「バケッタ製法」によって生まれたベジタブルタンニンなめし革です。

効率を重視する現代では珍しいほど、時間と手間をかけて植物の渋でなめされた革。 手に取ると、まず驚くのはその「香り」です。鼻を近づけなくても、膝の上で本を開くだけで、森の奥深くを思わせるような、深く芳醇な革の香りがふわりと立ち上がります。

さらにこだわったのが、本を包み込む「裏側」です。 インナーには天然のピッグスキンスエードを贅沢に張り合わせました。まるでシルクのように柔らかなスエードが、大切な本を優しく、大切に包み込んでくれます。

「イタリア植物タンニンなめし革協会」の認定タグを添えているのは、それが本物の証だから。このタグを手に取るたび、イタリアの職人と僕の思いが繋がっているような、少し誇らしい気持ちになります。


「普通」を越えた先にある、手の届く贅沢

正直に言って、これだけの素材を揃えて、一枚ずつ丁寧に仕上げれば、値段が高くなってしまうのは「普通」のことです。でも、僕はこれを特別な誰かだけのものにしたくなかった。

本を愛する人が、日々の生活の中で気兼ねなく、でも最高に贅沢な気分でページをめくれるように。maf pintoの始まりのアイテムだからこそ、できる限りお求めやすい価格で形にしました。

使い込むほどに、僕の手の形に馴染み、色は深まり、艶が増していく。 このブックカバーと一緒に、あなただけの物語を刻んでいってもらえたら。 それこそが、僕がこのブランドを始めた、たった一つの理由なんです

このブックカバーを詳しく見る(maf pinto公式ストア)